十方から取って十方に用いる
仏陀記念館は皆の国際博物館です
佛光山仏陀記念館は、0歳から100歳までのあらゆる年代の方々に楽しんでいただける国際的な博物館です。 豊富な収蔵品や体験型アクティビティが充実しており、訪れる方々に素晴らしさと感動を直接味わっていただけます。 ぜひ足をお運びいただき、この特別な空間を体感してください。
仏陀記念館は台湾高雄に位置し、2011年に完成した、インドと中国の建築様式を融合させた壮大な建築物です。 この記念館は、収蔵、研究、教育、レジャー、観光の要素を一体化した施設となっています。 2014年にはICOM(国際博物館会議)の会員に認定され、2017年にはAAM(アメリカ博物館協会)の会員にも加入しました。 さらに、2014年から6年連続で世界最大の旅行サイト「TripAdvisor」のアワードを受賞し、「名人堂」に輝きました。 2020年には「Traveler's Choice」最優秀賞を受賞し、博物館界で奇跡的な快挙を成し遂げました。
仏陀記念館設立の起源
1998年、佛光山の開山祖師である星雲大師がインドの菩提伽耶で国際三壇大戒を伝授した際、西藏のラマである貢噶多傑仁波切は、佛光山が長年にわたり世界の仏教漢蔵文化交流を推進してきたことに深く感銘を受けました。
佛光山は中華漢蔵文化協会の設立、世界仏教顕密会議の開催、さらには国際佛光会の創立を通じて、人間仏教を弘揚する正統な道場として認識されていました。その功績を称え、貢噶多傑仁波切は30年近く護持していた仏牙舎利を佛光山に寄贈しました。
この貴重な宗教遺産を安置するため、仏陀記念館が設立される運びとなったのです
仏陀記念館は、創設者である星雲大師の核心理念「三好」(良いことを思う、良いことを言う、良いことを行う)と「四給」(信仰を与える、希望を与える、喜びを与える、便利を与える)を実践し、「文芸化」「映画化」「人間化」「国際化」という四つの発展目標を掲げ、持続可能な発展を目指しています。
また、「人を中心とする」理念のもと、社会における生涯教育の推進に尽力しています。
毎年開催される光照大千祈福活動、仏誕節、国際書展およびベジタリアン博覧会、世界神明交流会など、指標的かつ国際的な大規模イベントを通じて、公益性と多様性を兼ね備えた特色ある世界的な博物館としての地位を確立しています。
これにより、仏陀記念館は台湾で最も包括的かつ公益性が高く、ユニークな世界的に有名な博物館の一つとなっています。
仏牙舎利は仏教界の貴重な宝であるだけでなく、世界級の収蔵品でもあります。
仏陀記念館の壮大な構造
仏陀記念館は「前に八塔、後ろに大仏、南に霊山、北に祇園」という壮大な構成を持っています。
仏陀記念館は西を背に東を向く形で設計され、敷地面積は100ヘクタール以上に及びます。その建設には基礎工事から完成まで9年の歳月を要し、外観設計図だけでも100枚以上が描かれました。度重なる修正を経て、現在の壮大な建築様式が完成しました。
記念館は主建築の本館を中心に、「前に八塔、後ろに大仏、南に霊山、北に祇園」を配した壮大なレイアウトとなっています。
主要な建築物は中央の軸線上に配置され、東から西へ順に、礼敬大廳、八塔、万人撮影台、菩提広場、本館、仏光大仏が並びます。
このような調和の取れた配置が、仏陀記念館の荘厳さと独自性を際立たせています。
アジア最大の銅製坐像仏
仏陀記念館の仏光大仏は、アジア最大の銅製坐像仏です。星雲大師の発案により鋳造が進められ、建造には1,800トン以上の銅と鉄が使用されました。完成までに1年半を要し、地基と仏身を合わせた高さは108メートルに達します。これは一般的な建物の36階建てに相当し、その壮大さからアジアの著名なランドマークの一つとなっています。
この大仏は、仏教の精神を象徴するだけでなく、その規模と美しさにおいても世界に誇る傑作です。
佛光大仏
世界唯一の48地宮を有する仏陀記念館
仏陀記念館には、地下に48の地宮が設置されており、これは世界で唯一の構造です。これらの地宮では、歴史的、知識的、現代的、そして記念的な価値を持つ様々な文物が世界中から募集されています。そして、100年ごとに1室が開放される計画となっています。
また、毎年「地宮の宝物納入式」や「百万般若心経奉納法会」が開催され、参加者の協力によって新たな宝物が地宮に収蔵されています。このようにして、仏陀記念館は台湾の歴史における人類共通の生活記憶を象徴する、最も重要な文化的ランドマークとなっています。